ご挨拶

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 このたび2026(令和8)年6月7日に開催されました総会の議を経て、『日本肢体不自由教育学関連学会』が設立されました。本学会理事会を代表しましてご挨拶を申し上げますとともに、簡単ではございますが設立の趣旨についてご説明をいたします。

 本学会は、その名称から学術研究分野として「肢体不自由教育」を対象とすることはご理解いただけると思います。一方で名称最後の「関連」とは何をさすものかはわかりにくいとお感じになるのではないでしょうか?
 私たちはこの関連領域として「自立活動」に着目するものです。
 わが国の特別支援教育に関わる学術研究では、主に障害の別に関心が集まりやすく、学術的成果も障害の別で蓄積されてきました。翻って特別支援教育の現場では、重複障害や多様な教育的ニーズのある子どもが増える中で、教育課程の弾力的な編成を可能とする基準の改善が行われ、障害の別によらない、いわば障害横断的領域である自立活動の積極的な導入を図ることが求められています。ここに学術研究における関心及びその成果と、教育現場において求められる今日的な教育的課題の解決に資する関心及び成果とに齟齬が生じている可能性を指摘できるのではないでしょうか。

 本学会では、肢体不自由教育における今日的諸課題について、歴史・理念、社会・制度・経営、教育課程、教員の専門性における養成・研修の在り方等、従前の座標軸に依拠しつつ、新たに自立活動の座標軸を交差させることで、複雑で個別性の高い実践研究をはじめとした学術研究の開発・発展に寄与したいと考えています。わが国における教育課程編成の独自領域である「自立活動」の学術的価値に着目し、学術的成果として創出し、国内外に発信することを企図するものです。
 本学会では、肢体不自由教育に対象を限定するものではありません。特別支援学校の他の障害教育領域、あるいは小学校等の特別支援教育における同様な学術研究の試みをエンカレッジし、会員及び関係者・関係機関と成果等を共有したいと考えています。

 緒に就いた学術活動ですので、まだまだ足もとも不安定な状況にございます。引き続き皆様のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

日本肢体不自由教育学関連学会
理事長 安藤 隆男

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